中国の北京で11月8日、空港に到着したインドネシアのプラボウォ大統領=インドネシア大統領府提供

 インドネシアのプラボウォ大統領が、10月の就任後初の外遊先として中国を訪れている。9日に習近平(シーチンピン)国家主席と会談し、経済協力の強化などを協議する。中国の後は米国を訪問し、「バランス外交」をアピールするねらいがあるとみられる。

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 大統領府などによると、プラボウォ氏は8日、出発前の記者会見で、「インドネシアの役割や姿勢は多くの国から期待されている。全ての当事者と良好な関係を維持したい」と話した。今回の訪中は習氏の招待で実現したといい、インフラやエネルギー分野への投資などについて話し合うとみられる。

 インドネシアは外交方針に「非同盟・中立」を掲げ、米中対立でもその立場を取る。プラボウォ氏も就任演説で「インドネシアはノンブロック(どの陣営にも属さない)」と説明し、これまでの方針を継続する意向を示している。

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