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2025年3月8日、テヘランで演説するイラン最高指導者のハメネイ師(右端)。ウエスト・アジア・ニューズ・エージェンシー提供=ロイター

 イランの最高指導者、ハメネイ師は8日、テヘランで演説し、「交渉を主張する威張った国による押しつけは受け入れない」と語った。トランプ米大統領が明らかにした核開発に関する交渉要求を念頭にした発言とみられるが、米国を名指しはしなかった。

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 イランの国営通信によると、ハメネイ師は8日午後、政府や軍の首脳・高官らを集めたイスラム教断食月(ラマダン)入りした後の恒例の会議を開き、国政の主要課題について演説した。

 終盤でハメネイ師は一部の国から交渉の働きかけがあると言及。「しかしその交渉の目的は問題を解決することではなく、交渉を通じて自分たちの望むことを押しつけることだ」を指摘。「そうした期待は受け入れない」と述べた。

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