イスラエルが占領するゴラン高原に配備されたイスラエル軍の装甲車両=2018年5月、杉本康弘撮影

 イスラエルメディアは4日、イスラエルが占領するゴラン高原で、兵士2人が死亡したと報じた。イラクからのドローン(無人機)による攻撃だったとし、ほかに24人が負傷したとしている。親イラン武装組織「イラクのイスラム抵抗運動」が攻撃を主張していて、イランとイスラエルの間で高まる緊張に拍車をかける恐れがある。

 イスラエルメディアのタイムズ・オブ・イスラエルによると、攻撃があったのは3日で、爆発物を積んだドローン2機が飛来。1機は撃ち落とされたが、もう1機がゴラン高原のイスラエル軍基地に直撃したという。

 ゴラン高原は1967年の第3次中東戦争に勝ったイスラエルが81年に一方的に併合を宣言し、占領している。今年7月にはサッカー場で子どもら12人が死亡する攻撃が発生。イスラエルはレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラによる攻撃と断定し、その後に報復していた。(佐藤達弥)

共有
Exit mobile version