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2024年9月27日、国連総会で演説するイスラエルのネタニヤフ首相=ロイター

 イスラエルのネタニヤフ首相は8日、軍が侵攻するレバノンの国民に向けた声明を発表し、「(イスラム教シーア派組織)ヒズボラから国を解放し、この戦争を終わらせよう」と呼びかけた。イスラエル軍の猛攻にさらされているヒズボラのナンバー2のカセム師は同日、レバノン国会議長による停戦に向けた取り組みを支持すると語った。

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 ネタニヤフ氏は、「レバノンはイスラエル軍が(2000年に)撤退した後、イランに征服された」とする持論を主張。イランがレバノンを犠牲にし、自国の利益のためにヒズボラに資金と武器を援助し、ヒズボラはレバノンをイランの前進基地に変えてしまったとした。

 その上で、「レバノンが(パレスチナ自治区)ガザのような破壊と苦しみを伴う長期戦争の奈落に落ちる前に救うチャンスがある」と訴えた。

 ネタニヤフ氏はレバノンでの…

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