【動画】防空システムが起動 イスラエルがイランに報復攻撃=ロイター

 イスラエル軍は26日、イラン国内の複数の軍事目標に精密攻撃を加えたと発表しました。「イランからイスラエルへの数カ月にわたる継続的な攻撃に対し、イスラエル軍は現在、イラン国内の複数の軍事目標に対する精密攻撃を実施している」としています。中東の軍事大国同士の報復の連鎖で、情勢の混迷は緊迫度を増しています。最新の情勢を速報します。

  • 【そもそも解説】中東で何が起きている?イスラエルがイランに攻撃か
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イランの軍事目標への攻撃を発表するイスラエル軍のハガリ報道官=AP
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レバノンの首都ベイルートで2024年10月22日、イスラエルの空爆があった病院付近で生存者を捜す人々=ロイター

■■■10月26日(日本時間)の動き■■■

EU外相「報復の危険な連鎖、紛争の拡大引き起こす」

 欧州連合(EU)の外相にあたるボレル外交安全保障上級代表は26日、イスラエル軍によるイランへの報復攻撃について声明を出し、「攻撃と報復の危険な連鎖は、地域紛争のさらなる拡大を引き起こす可能性がある」と強い懸念を示した。

 声明の中でボレル氏は、「EUはイスラエルの自衛権を認めつつも、誰の利益にもならない制御不能な緊張の高まりを避けるため、すべての当事者に最大限の自制を求める」と釘を刺した。

独首相「イランは報復の応酬をいま終わらせるべき」

 イスラエルによるイランへの報復攻撃を受け、ドイツのショルツ首相は26日、イランに対して自制を求め、ガザでの停戦と人質の解放が重要だと強調した。

 ショルツ氏は自身のSNSに、「イスラエルは人的損害を最小限にしようと努めた」とし、「イランへの私のメッセージは明確だ。大規模な報復の応酬を永遠に続けることはできない。いま終わらせるべきだ。そうすれば、中東地域の平和的発展の機会が生まれるだろう」と投稿した。

ロシア外務省「我々はすべての側と協力できる」

 ロシア外務省のザハロワ報道官は26日に出した声明で、「パレスチナとイスラエルの対立を安全保障理事会と国連総会の決定に基づいて調整できないことが、(エスカレーションの)根本要因にあることは明白だ」と主張。「われわれは対立のレベルを下げるために、すべての側と協力する準備ができている」とコメントした。

イラン外務省が声明「自衛する権利と義務がある」

 イスラエル軍がイラン国内の…

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