イスラエルとパレスチナの女性たちが連携し、紛争終結を求める声を上げ続けている。昨年10月にパレスチナ自治区ガザでイスラエル軍とイスラム組織ハマスとの戦闘が始まって以降、パレスチナとイスラエルの行き来が制限され、ともに平和集会に参加するなどの連携は困難になった。それでも互いに対話を模索し続ける理由とは。
イスラエルの市民団体「ウィメン・ウェイジ・ピース」(WWP)は2014年、イスラエルがガザに地上侵攻し、ハマスとの間で約50日間続いた戦闘後に、イスラエルの女性たちが設立した。「紛争解決に向けて、女性の声が届いていない」と考えたからだ。
紛争地では女性や子どもが被害を受ける可能性が高いと指摘し、平和活動などの分野でジェンダーの視点をとりいれるよう求めた00年の国連安全保障理事会の決議に沿って活動している。
メンバーのナーマ・バラク・ウォルフマンさん(57)は「(イスラエルとパレスチナの)和平交渉に女性が関与することによって、より実行可能で持続的な解決策が生まれると思う」と話す。
ハマスの攻撃で命を落としたメンバー
WWPは今回の戦闘前からパレスチナの市民団体「ウィメン・オブ・ザ・サン」(WOS)とも連携をしてきた。
「イスラエルとの紛争の中で…