減酒アプリのイメージ=サワイグループホールディングス提供

 後発薬(ジェネリック医薬品)大手のサワイグループホールディングスが、アルコール依存症患者向けの「減酒アプリ」の販売権を取得した。近年はスマートフォンのアプリが「医療機器」として使われるようになっており、サワイも薬以外の分野に手を広げ始めた。

 サワイが販売権を得たのは、医療系ベンチャー企業「キュア・アップ」(東京都)が開発したアプリ。患者はアルコール依存症の知識をアプリ内の「宿題」をこなすなどして身につけ、毎日の飲酒量や体調などを記録。これを分析したアプリの助言をいかしつつ、医師と決めた目標に向けて飲酒量を減らしていく仕組みだ。

 対象は、入院治療の必要がなく、深刻な社会・家庭生活の問題が起きていないといった条件を満たす軽症の患者。厚生労働省によると、国内でアルコール依存症を生涯に経験した人の数は推計で54万人、依存症の疑いのある人も同303万人いるという。

 キュア社は3月、医療機器の…

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