かつて絶滅したとされるほど数を減らし、保全活動が続けられてきたアホウドリについて、山階鳥類研究所は23日、長寿記録が更新されたと発表した。新たな記録は42年7カ月。従来の記録を5年近く塗り替え、国内の野鳥としても「最高齢」という。
長寿記録の更新は昨年11月、伊豆諸島の鳥島での調査によって明らかになった。繁殖地の燕崎で卵を抱いている個体の足輪を確認したところ、1982年3月24日にひなの状態で足輪をつけられたことのある個体だと判明したという。性別はわからなかった。
これまでのアホウドリの長寿記録は37年8カ月。ほかの種では、やはり海鳥のオオミズナギドリで36年8カ月の記録があるが、これも上回っている。世界では米ミッドウェー島で74歳以上とされるコアホウドリが知られているという。
年をとっても繁殖に参加
アホウドリは翼を広げた時の…