高校生が撮影した、地上約28キロから見える地球の姿とは――。愛知県立旭丘高校(名古屋市東区)の天文部が、高高度気球「スペースバルーン」を飛ばし、「宇宙の入り口」と言われる成層圏から、地球を撮影することに成功した。
この取り組みは、旭丘高校天文部による「スペースバルーンプロジェクト」。宇宙の魅力をより多くの人に感じてもらえるよう、高校生自らの手で「宇宙を目指そう」と取り組んだ。選んだ手段が高高度気球だった。
昨年10月にプロジェクトを立ち上げた。地上約10~50キロの成層圏まで、気球を飛ばし、写真や動画を撮影するほか、気温や気圧、放射線といったデータの収集を目指した。
準備には丸1年かけた。目指した成層圏の最低気温はマイナス50~マイナス60度と言われ、過酷な環境でも計測できるよう、打ち上げ前に実験を繰り返したという。
約1時間半の旅、映像に大興奮!
「ここう1号」と名付けた気…