文部科学省は12日、2024年度の学校保健統計の結果を公表した。5~17歳のうち、男子は10の年代で、女子は六つの年代で痩身(そうしん)傾向児の割合が過去最高だった。
全国の国公私立の幼稚園と小中学校、高校から抽出した7755校・園の健康診断結果を集計し、年齢別や性別にまとめた。
痩身傾向児とは、身長別標準体重より2割以上痩せている子を指す。今の算出方法になった06年度以降、新型コロナの影響で集計時期が違う20~23年度を除くと、男子は7歳と9~17歳が、女子は8、9歳と14~17歳が、それぞれ痩身傾向児の割合が過去最高だった。
痩身傾向児の割合が最高だったのは、男子が15歳の3.88%、女子は12歳の4.22%だった。
一方、身長別標準体重より2割以上太っている肥満傾向児の割合は、男子が5歳と8~11歳と13歳で、女子が5歳と7~9歳と11歳で過去最高だった。いずれも11歳が最も高く、男子は13.00%、女子は10.02%だった。
文科省の担当者は、痩身や肥満児の傾向について、断定はできないとしつつ「新型コロナの影響で生活習慣が不安定なことが要因の一つとして考えられる」と説明した。