石破茂首相は日本時間8日未明、トランプ米大統領との初めての首脳会談に臨んだ。首脳会談の成果と今後の日米関係の展望について、法政大の湯沢武教授（国際関係論）に聞いた。
総じて懸念されていたようなトランプ氏からの厳しい要求もなく、穏やかな会談だった。石破茂首相は過去および未来に向けての日本の米国への「実益」的貢献をアピールするなど、入念に準備してきた印象だ。首脳間の個人的な関係構築の面でもまずまずの滑り出しに見えた。共同声明の内容だけ見れば、日本がバイデン政権時から行ってきた取り組みの延長線上にあるといえ、日本側としては満額回答に近いだろう。
とはいえ、不確実性を伴うト…
