奈良先端大と同志社女子大の包括連携協定締結式=2024年6月27日、奈良県生駒市高山町、伊藤誠撮影

 国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学(奈良県生駒市)がここ2年ほどの間に、特別推薦入試の対象となる4年制大学との覚書などの締結を進め、「文系の学生も歓迎」とする姿勢を明確にしている。

 同大学院大学の大きな役割は、企業や研究機関で日本の産業を引っ張っていく研究者の育成。学生には研究に携わる「即戦力」の知識と技術が求められてきた。

 だが、2021年に就任した塩崎一裕学長は先行きについて、「少子化が進むほど、優秀な人材を集めることが難しくなる」と懸念を示す。1991年の創立から33年とまだ新しい大学院で、高校生らに早くから知ってもらえる機会が少ないという事情も不安に拍車をかける。

 その対策として、塩崎学長は「一つには、(学生の)多様性を高める必要がある」と話し、内閣府の総合科学技術・イノベーション会議で最近配布された調査結果の数字を指さした。

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