愛知県大府市などの公園で、水飲み場などの蛇口が次々と盗まれていることが市への取材で分かった。少なくとも4市で被害がある。転売目的とみられ、県警が窃盗容疑で捜査している。

 大府市では20日までに13の公園にある水飲み・手洗い場やトイレ内の清掃用の蛇口計44個がなくなっていた。今月15日、清掃を担っているシルバー人材センターから連絡を受け、市が調べたところ、7公園での被害を17日に確認し、その後、さらに広がったという。

 蛇口は真鍮(しんちゅう)製。水道管から回して取り外された状態になっており、水飲み場などが使えない。

 西隣の東海市では今月10~14日、7公園で蛇口など給水器具計11個が無くなり、1個が壊されていた。大府の東隣、刈谷市では5公園の水飲み場など6カ所で、安城市では29の公園で蛇口が無くなる被害を受けた。安城市では今月6日に無くなり、修理をして取り付けた2カ所で数日後、また盗まれたという。

 全国で続発している金属を狙った窃盗事件とみられ、大府、東海市から被害の届け出を受けた東海署はパトロールを強化するという。

 各市の公園管理の担当者は「金属製の溝のふたを盗まれたケースはあったが蛇口は初めて」「夜間の犯行のようなので防ぎようがない」と嘆く。大府市水緑公園課では「簡単に取り外せない蛇口を取り付けるか検討する」と話している。

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