今年4月、早稲田大学で講義をする機会があった。テーマは「政治とジェンダー」。大講義室は意欲的な学生でいっぱいだった。世界的にみて女性議員の比率が少ないことなどを紹介。自分の取材の経験も話し、「どうすれば国会に女性が増えるか」についてグループディスカッションをした。
多く出た意見は、議席や候補者のうち一定枠を女性に割り当てる「クオータ制」の導入だったが、「被選挙年齢を引き下げる」「定年制を導入する」との意見が出たのは少し意外だった。
数日後、出席した学生からの「感想」で印象的だったものがある。「そもそも政治家になりたいという女性がどれくらいいるのか疑問だ。少なくとも私はやりたくない」
無理もないと思う。最近、あ…
