たに・まこと 1951年生まれ。関東学院大卒。77年に旧すかいらーくに入社。子会社の社長などを経て2008年に社長。社長兼会長を経て23年に会長。「学生時代に店を利用し、そのホスピタリティーに可能性を感じた」のが入社のきっかけという。

 「すかいらーくホールディングス」が攻めの姿勢を強めている。10月4日には福岡県のうどんチェーン「資(すけ)さんうどん」を買収。日本のファミレスの草分け的存在だが、かつて経営が悪化し、2006年に上場廃止も経験した。9日に再上場から10年を迎えるいま、谷真会長(72)に展望などを聞いた。

主要100社景気アンケート

朝日新聞が実施した「主要100社景気アンケート」で、各社の経営陣にインタビューした内容を随時配信します。

 ――どんな戦略で事業を進めていますか。

 「今年に入り、『店舗中心経営』に本格的にシフトしました。これまでは本部が主導して、コスト管理を徹底して利益を出してきましたが、これからは現場の創意工夫で売り上げ増をめざします」

 ――「店舗中心経営」とは。

 「アルバイトの採用や店舗の運営などにおける店長らマネジャーの権限と裁量を広げました。店によって、宅配が多かったり、アルコールがよく出たりと特徴が違います。創意工夫で売り上げや利益を伸ばしてもらいたいのです。売り上げや利益に応じて評価する制度も導入しました。これがうまく回り始めています」

 ――「ガスト」「バーミヤン」など20種類ほどの店舗のブランドがありますが、ブランドを変える業態転換を積極的に進めているようですね。

 「業態転換はいまに始まった…

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