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さっぽろ雪まつりの、すすきの会場の氷彫刻作品が倒壊した=2025年2月6日午後1時6分、札幌市中央区、原知恵子撮影
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 開催中のさっぽろ雪まつり(2月11日まで)のすすきの会場で5日午後10時40分頃、氷彫刻1基が倒壊した。突風の影響とみられる。当時はライトアップの時間帯で観光客もいたが、けが人はいなかった。現場は北海道内一の繁華街・すすきのの一角。

 札幌管区気象台によると、札幌では同日午後11時30分に最大瞬間風速15.5メートルを観測。当時は風雪注意報も出ていた。

 すすきの観光協会によると、倒壊したのは「氷彫刻コンクール」参加作品で、今年の準優秀賞に輝いた「Phantom~DRAGON~」。高さ2.5メートル、幅2.5メートル、奥行き1.5メートルだった。

 関係者は「コンクール作品は芸術性が高くて非常に繊細。そのうえ、今年は開幕から2日連続でプラス気温が続いており、一部がもろくなっていた可能性がある」と話す。繁華街ならではの「ビル風」の影響もありうるという。

 過去に、倒壊の恐れがある作品を「事前の措置」として壊したことはあるが、今回のような「自然倒壊」は初めてとみられる。

 運営本部は会場すべての氷像の点検を実施し、6日午後4時現在、倒壊の恐れがないと確認した。安全柵の幅を広げて安全確保も図った。今後、倒壊の恐れがある場合は事前に壊す予定という。

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