日本銀行の12月の全国企業短期経済観測調査(短観)で大企業・非製造業の景況感が2期ぶりに悪化した。訪日外国人の需要は底堅く、高い水準は維持しているものの、人手不足が重くのしかかる。2期ぶりに改善した製造業も先行きには不透明感が漂う。

  • 大企業・製造業、2期ぶりに景況感が小幅改善 日銀12月短観

 東京・JR新橋駅近くの居酒屋「三代目鳥メロ 新橋銀座口ガード下店」は9日夕、外国人の団体観光客らでにぎわっていた。「ビールを二つください」「こっちもおかわり」。男性店員が対応に追われていた。

団体客でにぎわう居酒屋「三代目鳥メロ 新橋銀座口ガード下店」。店員(右)が対応に追われていた=東京都港区、宮崎健撮影

 この店では宴会予約は前年を上回るペースで、12月の夜はほぼ満席状態が続くという。

 忘年会シーズンを迎え、業界で大きな課題となっているのが人員の確保だ。この時期は、学生らの働き控えにつながる「103万円の壁」も追い打ちをかける。スタッフがシフトを敬遠することも多いという。

 鳥メロなどを運営するワタミ…

共有
Exit mobile version