ドリームチェイサーが着陸するイメージ=Sierra Space社提供

 宇宙からのお帰りは日本の宇宙港へ――。そんな構想を実現しようと、政府はロケットや人工衛星の打ち上げについて定める「宇宙活動法」を改正する方針を決めた。繰り返し打ち上げられるロケットエンジンや、地球と宇宙を往復する民間の宇宙船など、現行法で想定していない新技術を国内でも広げるねらいだ。

 5月末に開かれた宇宙開発戦略本部(本部長・岸田文雄首相)の会合で決定した。

 米国がリードする宇宙開発では、スペースシャトルのように宇宙空間から地球に戻る「往還機」や、米スペースX社が実現したロケット1段目の再使用技術など、新方式が広がりつつある。

 コストを抑えられる再使用技術は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が7月に方針を表明した大型基幹ロケット「H3」の後継機の開発でも重要になる。

 一方で、打ち上げの安全性な…

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