学校給食で人気のパンを家庭でも――。大手製パン会社「フジパン」(名古屋市)は12月1日から学校給食シリーズ「ドイツロール」「スラッピージョー味」「あげぱん」の3品を期間限定で販売する。ドイツロールは愛知県豊明市、スラッピージョー味は名古屋市の子どもたちに親しまれる給食の人気メニューだ。
ドイツロールは、豊明市が1977年ごろ、フジパンに依頼し、給食のおかずとよく合うパンとして選ばれた。ふんわりとした食感とほんのり甘いコッペパンで、市内の小中学校に通ったことがある市民なら何度も口にした定番のパンという。現在も年2回製造し、小中学校で提供されている。
同市はパンの販売を機に12月1日を「ドイツロールパンの日(給食に感謝をする日)」と定めた。学校給食に関わるすべての人に感謝する機会として啓発活動をするという。ドイツロールは12月4日に中学校、同13日に小学校で提供される。
フジパンには、これまでも「給食で食べたあのパンをもう一度食べたい」などの声が寄せられ、子どもの頃に食べた思い出の給食をイメージして商品化したという。
名古屋市など全国の学校給食で提供されているスラッピージョーは、ひき肉などの材料をケチャップやウスターソースで味付けし、パンに挟んで食べるアメリカ生まれの料理。今回のスラッピージョー味のパンは、名古屋市のレシピを元に、ミートソースとチーズクリームを使用したオリジナルの具材をしっとりとしたスナックサンド専用の食パンで挟んだ。
商品のパッケージデザインには、それぞれ豊明市PRキャラクター「のぶながくん」、名古屋市のマスコットキャラクター「はち丸」と「かなえっち」がデザインされている。
ドイツロール(108円)とあげぱん(同)は来年1月31日、スラッピージョー味(166円)は12月31日まで販売予定。中部地方のスーパーマーケットやコンビニなどで販売される。(松永佳伸)