
ブライダルファッションを日本に広めたデザイナーの桂由美(かつら・ゆみ、本名結城由美〈ゆうき・ゆみ〉)さんが死去しました。94歳でした。
2014年に朝日新聞朝刊に掲載された桂さんの記事をアーカイブ配信します。
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【2014年12月18日朝刊】
ウェディングドレスといえば、この人。ブライダルファッションデザイナーの第一人者、桂由美さんが東京に専門店を開いたのは1964年12月だった。そして50年。時代、時代の夢をのせた結婚式を形にしようと、一線を走り続ける。そんな桂さんが見つめてきた結婚とは――。
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都会のまん中、乃木坂にある真っ白な7階建てが桂さんのブライダルハウスだ。花嫁がまとうドレスや和装の注文はもちろん、式のプランの相談もできる。「最初に赤坂に店をオープンしたころ、注文は年間30人だけでした」
当時はほとんどが和装。神前式が多く、ドレスを着たいと思っても、新郎の母らの反対にあう時代だった。
「お嫁にもらってもらうとい…