衆院予算委で、立憲民主党の長妻昭代表代行の質問に対する石破茂首相(前列右端)の答弁内容に関して、委員長席で協議する与野党の理事ら=2025年1月31日午後1時37分、岩下毅撮影

 衆院予算委員会で2025年度の当初予算案が審議中で、省庁別審査が行われるなどしています。焦点は予算案の修正があるかどうか。予算はどう決まっていくのでしょうか。解説します。

 Q そもそも当初予算案とは、どういうもの?

 A 政府が新年度の1年間に実施する政策と必要な費用をまとめた計画書のようなものだ。内容は、年金や医療といった社会保障、道路や橋を造る公共事業、防衛など幅広い。いま審議中の予算案は、社会保障費や国の借金返済のための「国債費」が積み上がって、歳出規模は過去最大の約115兆5千億円になっている。

 Q 1年がかりで決まるの?

 A そうだ。政府は毎年夏までに、「経済財政諮問会議」で次の年度の予算編成の「骨太方針」を決め、各省庁が取り組みたい政策に必要な予算を財務省へ「概算要求」する。財務省の査定を経て、予算案は決まり、国会の審議を経て成立するんだ。

 Q いま修正の議論があるようだね。

 A 昨年秋の衆院選で、自民…

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