最先端の半導体の国産化を目指す国策会社「ラピダス」は、「2ナノ」の半導体をつくることを目標にしています。この2ナノの半導体とは、一体どんなもので、何に使われるのでしょうか。世界の大手企業が熾烈(しれつ)な開発競争を繰り広げている難しい技術でもあり、簡単には実現できないという見方もあります。
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Q そもそも半導体とは?
A 条件によって電気を通したり、通さなかったりする物質のこと。電気を通す「導体」と、通さない「絶縁体」の中間的な性質をもつため「半導体」とよばれている。その性質を応用すると電気の流れや強さなどを制御できるため、身の回りの家電製品やスマートフォン、自動車など、ほぼ全ての電子機器にICチップなどの部品として使われている。電子機器を分解してみると、基板の上に数ミリ~数センチの、黒色の樹脂で覆われた部品があり、半導体はその中に入っている。
Q 半導体の注目が高まっている理由は?
A 例えば、人工知能(AI…