写真・図版
西表島の海岸でのビーチクリーンで拾ったペットボトル=2024年7月14日、沖縄県竹富町の西表島、玉木祥子撮影

 近年、プラスチックは環境によくないとも言われるようになっている。でも、そもそもどんな素材で、何が問題となっているのか。

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 Q プラスチックって何からできている?

 A 主な原料は、石油からとれる「ナフサ」という油。つまり、化石燃料だ。液体のナフサを、高温で熱分解して気体にすると、0.1ナノメートル(ナノは10億分の1)ほどの「モノマー」と呼ばれる物質ができる。水素と炭素が結びついた分子で、これがプラスチックの元になる。

 Q それで完成?

 A この分子をたくさんつなぎ合わせた「ポリマー」から構成されているのがプラスチックだ。例えば、モノマーの一種「エチレン」をつなげていくと、分子が繰り返しくっついていることを示す「ポリ」がついて「ポリエチレン」というポリマーになる。一口にプラスチックといっても、性質や用途は様々で、100種類以上もある。

 Q 何に使われているの?

 A スーパーやコンビニのレジ袋、ペットボトル、ストロー、食品トレー、シャンプーの容器、おもちゃ、家電、パソコンやスマートフォンなど、身の回りの多くの製品に使われている。ポリエステルやポリウレタンなどの繊維からできている衣服もそうだ。不織布マスクにも含まれている。

 Q 便利なのに問題なの?

 A プラスチックの生産過程…

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