大相撲九州場所(福岡国際センター)は23日の14日目、トップを走る両大関が、千秋楽で決着をつける展開になった。初優勝を目指す琴桜は新大関大の里を上手投げで破り、2度目の賜杯(しはい)がかかる豊昇龍は霧島をつり出しで下し、ともに1敗を守った。関脇霧島は負け越した。

  • 父に抱かれ、祖父に見守られ「初土俵」 新大関琴ノ若誕生によせて

祖父から伝えられた勝負の心得

 制限時間いっぱい。琴桜が肩を怒らせ、東の花道を鋭くにらむ。待ってましたとばかりに、ファンが沸いた。

 「鬼になれ」。27歳は、祖父の元横綱琴桜から生前、勝負の心得をそう伝えられている。

 大の里に得意の右差しを許し…

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