長野県松本市でオウム真理教が起こした「松本サリン事件」で息子を亡くした女性が、ほかの犯罪被害者遺族たちの言葉に耳を傾け、支える活動をしている。
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静岡県掛川市に住む小林房枝さん(82)の次男豊さん(当時23)は、松本サリン事件で、アパートで就寝中に命を奪われた。
豊さんは、幼い頃から明るく友人に恵まれた。やんちゃだったが、努力家だった。「私たち夫婦にとっては、できすぎの息子でした」
大学卒業後は、大手電機メーカーに入社した。2年目の5月、松本市へ半年間の予定で出張に出た。事件は、その約1カ月後に起きた。
ひつぎの中で眠っているようだった
翌日未明、病院から連絡があ…