お好み焼き店「千房」千日前本店では、大阪府警の警察官が来店客にチラシなどを見せ、自転車マナーを呼びかけていた=2024年11月1日午後6時53分、大阪市中央区、黒田陸離撮影

 改正道路交通法が施行され、1日から酒気帯び運転の刑事罰が自転車にも科されるようになった。大阪府内は自転車事故の死者数が全国最多。酒気帯び運転は重大事故につながりやすいというデータもあり、府警が警戒を強めている。

 1日午後7時ごろ、お好み焼き店「千房」千日前本店(大阪市中央区)に府警の警察官が訪れ、改正道交法の内容が記されたポスターを配布した。店員は自転車で来たという客らに「今日から厳罰化が始まりました。次からは自転車での来店はお控えください」と呼びかけていた。

 同店の吉野友翔店長は「自転車で来ると、乗って帰る方がいる。自転車禁止を徹底したい」。就職活動で千葉県から訪れたという大学生の池田晃希さん(21)は通学で自転車を使っているといい、「(酒を)飲んだときは押して帰っている。就活もあるので、より気をつけます」と話した。

重大事故のリスク1.9倍に

 府警によると、府内では1日午前10時半までに酒気帯び運転の疑いがある違反が計5件確認された。大阪市淀川区では午前5時過ぎ、50代男性が酒を飲んで自転車を運転したとして交通切符(赤切符)を交付された。守口市では酒を飲んだ50代男性が自転車に乗り、別の自転車にぶつかる事故もあったという。

 これまでの罰則対象は正常な…

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