20日は「月面着陸の日」。アポロ11号で人類が初めて月面に降り立ってから今年で55年になる。再び人類を月へ送る計画を主導する米航空宇宙局(NASA)は、米国人以外で初めてとなる月面着陸メンバーを日本人に決めた。なぜなのか。来日した元宇宙飛行士のパメラ・メルロイ副長官に聞いた。

人類が月面に足を踏み入れてから約半世紀。再び月面着陸をめざす米国主導の「アルテミス計画」で、日本人宇宙飛行士2人が月面に降り立つことが今年4月、日米両政府で合意されました。宇宙飛行士や識者らが展望や課題を語るインタビューをお届けします。

  • 「誰が月に行っても恨みっこなし」 金井宇宙飛行士も狙う日本人の席
  • 日本人はなぜ月に行くのか 宇宙政策の舵取り役が語る理由とコスト
  • 月面着陸、米国人以外初はなぜ日本に? 鈴木一人教授が読み解く背景

 ――なぜ欧州ではなく、日本の飛行士を選んだのですか?

 日米は国際宇宙ステーション(ISS)を通じて非常に長く関係を持っている。

 日本の技術は、月の軌道上につくる宇宙ステーション「ゲートウェイ」でも使われる。

月の周りを回る宇宙ステーション「ゲートウェイ」のイメージ©NASA

 そして、日本が提供する月面探査車は、宇宙飛行士が地表を移動して複数の場所で科学研究をするために非常に重要だ。決定は、これらの貢献内容に応じたものだ。

 ――アルテミス計画で、日本にどのような役割を期待していますか?

 計画に貢献するという日本政…

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