浅岡鈴果さん=アレックス・ピローさん提供

 フランスの日本ファンに愛された女性が10月、亡くなった。浅岡鈴果さん、享年49歳。フランスのケーブルテレビ局でリポーターを務め、漫画やアニメにとどまらない日本の「日常」の姿を伝えた。仏紙ルモンドは「日本の大衆文化の『顔』として、フランスのあらゆる世代に足跡を残した」と功績をたたえた。

 「いつも元気をもらっていた」「スズカのおかげで日本に目覚めた」。日本の漫画やゲーム、音楽などを専門とするチャンネルを2018年まで運営したケーブルテレビ局「ノーライフ」が10月18日にX(旧ツイッター)で浅岡さんの訃報(ふほう)を知らせると、関係者やファンはSNSに次々と惜しむ声を寄せた。

 ノーライフは、浅岡さんの夫のアレックス・ピローさん(50)が仲間と07年に設立。最盛期には1カ月の視聴者が約300万人に上り、活動を終えて6年になる今も日本のポップカルチャー好きのフランス人に「伝説的な存在」として知られる。浅岡さんは14年まで247回放送された番組「東京カフェ」のリポーターを務めた。

 ユーチューブには今も番組の…

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