不発弾が爆発した宮崎空港の誘導路の路肩部分=2024年10月2日午後2時47分、宮崎市、朝日新聞社ヘリから、日吉健吾撮影

 宮崎空港(宮崎市)で10月2日に不発弾が爆発してから1カ月が経つ。地中で突然に発生する「自然爆発」で、国内で把握されている事例は多くが時限式の起爆装置(信管)が付いた爆弾だった可能性が高いとされる。今回の不発弾も時限式だったと防衛省はみている。長い年月を経て、なぜ爆発するのか。

 米軍が戦時中に日本国内で投下した時限信管の爆弾は、地上に着弾して1時間から最長で6日経って爆発する種類が多かった。

 その仕組みはこうだ。爆弾が投下されると底部に取り付けられたプロペラが風圧で回り、その動きに連動して溶解液の入ったガラスが割れる。すると、ストッパーの一部のセルロイドが液で徐々に溶け、時間を経て爆発に至る。爆発までの時間はセルロイドの厚さなどで決まる。

 「空襲・戦災を記録する会」…

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