現場周辺の住宅街は、警察官が行き交い騒然とした雰囲気に包まれた=2024年10月16日午後2時3分、横浜市青葉区、川村直子撮影

 警視庁などの合同捜査本部によると、一連の強盗事件は関連が疑われるものも含め、8月以降に少なくとも14件発生。質店などのほか、10月以降は男らが住宅に押し入って現金などを奪い、住人が殺害される事件も起きている。

 1都3県の広い範囲で特定の住宅が狙われており、捜査本部は、犯行グループがあらかじめ被害者の資産の保有状況や保管場所などを事前に把握していた可能性があるとみている。

 各地の被害現場周辺を取材すると、事件前、いずれも共通する「業者」の存在が見えた。

 9月30日に起きた東京都国分寺市の事件。男らが住宅に押し入り、60代の住人女性をテープで縛った上で、室内に保管された約550万円を奪って逃走した。捜査関係者によると、男らはスマートフォンを通して「金はどこだ」と聞き出していたという。

 警視庁によると、被害を受けた女性は昨年11月~今年1月、ある業者に約800万円で自宅のリフォームを依頼していた。飛び込みで訪れた業者の従業員の「助言」を受けてリフォームを決めたという。

 ただ、この業者に関する相談などが警視庁に寄せられていたといい、警視庁は悪質リフォーム業者として把握していた。女性は高額な代金を自宅に保管していた現金で支払ったという。

 朝日新聞が周辺を取材すると、同じ時期、こうした営業を受けた住宅が複数確認された。

 近くに住む50代の女性によ…

共有
Exit mobile version