バルミューダを代表する商品のトースター=2024年6月6日午後0時14分、東京都港区、湯地正裕撮影

 家電メーカーのバルミューダが13日公表した2024年12月期決算(日本基準)は純損益が6700万円の黒字で、前年の赤字(20億7100万円)から2年ぶりに黒字転換した。海外で製造して国内で売るビジネスモデルのため、円安が直撃して製造コストが急騰していたが、少しずつ「円安耐性」がついてきた。

 円安への対応として、商品の値上げや部品の共通化によるコスト削減をしたほか、電気ケトルやカセットコンロなどの新商品を積極的に投入してきた。ただ、今も主に中国での委託生産に頼っており、円安の影響は小さくない。国内市場では類似商品との競争激化もあり、「グローバルブランドに転換できるかが成長のカギを握っている」(寺尾玄社長)とし、27年に米国を中心に海外販売比率5割をめざす。

共有
Exit mobile version