元日の能登半島地震で大きな被害を受けた石川県輪島市の市立小中学校12校で24日、2学期の終業式があった。市立東陽中の生徒10人は、9月の豪雨で被災して以来、スクールバスで通い続ける隣の能登町立柳田中の音楽室で、災害が続いた1年間の学校生活を締めくくった。
東陽中の柿本二美代校長は終業式で「冬休み中はヘルメットを持ち帰り、万が一のことがあれば命を守る行動を」と呼びかけた。11月には柳田中と合同で文化祭を開催。柿本校長は取材に「子どもたちも楽しそうで、友だちの幅が広がったのでは」と話す。
10人中6人は地震後に家族と離れて集団避難も経験。3年の南悠晴さん(15)は「とにかく大変な1年だった。来年は災害のない平和な1年になってほしい」と話した。