奈良市の小学1年の有山楓(かえで)さん(当時7)が誘拐、殺害された事件から17日で20年となる。15日、楓さんが通っていた市立富雄北小学校では「いのちの集会」が開かれた。児童や教師たちは楓さんに思いをはせ、改めて命の大切さを見つめ直した。
同校では事件翌年の2005年から毎年同じ時期に、命について考える集会や授業を続けている。
- 20年前、あの子は棺の中で眠っていた 校長の使命感と同級生の選択
この日、舞台上には、かつて楓さんが使っていた机と椅子が置かれ、机の上には当時の校長が遺族に贈った鐘が置かれた。
スクリーンには楓さんの写真が映し出された。同校で当時美術講師を務めていた鶴原龍弘教諭(48)が今年遺族に贈ったという「楓さんの鐘の絵」も初めて披露された。
父の思い詰まった「かえでちゃん文庫」
後藤誠司校長(61)は「当…