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ブルペンで投げ込むオリックスの宮城大弥=2025年2月12日、SOKKENスタジアム、大坂尚子撮影

 開幕投手に決まっているオリックスの宮城大弥が12日、ブルペンで95球を投げ込んだ。3日前には80球あまりを投げたばかり。間を置かずに投げ込んだのには理由がある。「先発で長いイニングを投げたいので」

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 昨季は20試合に登板して7勝9敗ながらも防御率は1.91。だが、規定投球回に1回3分の1届かず最優秀防御率のタイトルを逃した。

 シーズンに入れば100球超を投げる試合も出てくる。先を見据え、キャンプから「準備だけはしっかりやっておきたい」。昨季までの調整から変化をつけ、「少しでも成長したい」という自分なりの挑戦だった。

 身近に刺激となる存在ができた。広島からフリーエージェント(FA)移籍で加わった33歳の九里亜蓮。8年連続で115イニング以上を投げているタフネス右腕は、キャンプ前半、連日のようにブルペンで投げ込んだ。その様子を見て「そこまでハイペースにはできないけど、大先輩が投げていたら……と見習ってやっている」。

 今季から、山本由伸(ドジャース)が2023年までつけていた背番号「18」をつける。昨年の秋季練習最終日には岸田護・新監督から早々と開幕投手に指名された。23歳が名実ともにエースになったとき、リーグ5位からの覇権奪還も見えてくる。=宮崎

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