除幕式で東京科学大学病院の銘板が披露された。右から2人目が内田信一CMO(最高医療責任者)=2024年10月2日、東京都文京区

 東京工業大学との統合で、東京都文京区の「東京医科歯科大学病院」が1日、「東京科学大学病院」として新たなスタートを切った。2日に銘板の除幕式と記念式典が開かれ、新大学の内田信一・最高医療責任者(CMO)が「医歯学と理工学の連携を進め、未来の医療を担える病院をめざす」と意気込みを語った。

 医科歯科大病院は、2021年10月に別々だった医学部と歯学部の付属病院を一体化。高度な医療を担う「特定機能病院」に指定されるなど都心部の基幹的な医療機関として知られてきた。研究力の強化をめざした今回の大学統合を受け、病院名も変えた。

 1日には学内組織として「医療工学研究所」が新設された。理工系の研究者が、医師や歯科医師らと連携して臨床現場で研究を進められるよう、今年度内にも病院建物内に研究拠点が新設されるという。

「中分子創薬コンソーシアム」が東京科学大学の発足とともに設立された=2024年10月2日、東京都文京区

 さらに、新世代の薬と期待さ…

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