候補者の第一声を聞く人たち=2024年10月31日午前9時34分、兵庫県内、筋野健太撮影

 前知事の失職に伴う兵庫県知事選が、31日に告示された。11月17日に投開票される。

 県議会が可決した不信任決議の原因になった内部告発文書の問題について、有権者はどう考えているのか。投票先を決めるうえで、重視するのはどんな点か。SNSを通じて読者と記者がつながる「#ニュース4U」で意見を募った。

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 ネット配信で県議会の調査特別委員会(百条委員会)を傍聴したという兵庫県西宮市の男性(59)は、内部告発への初動を一番に問題視する。

 「告発された当事者の前知事や幹部が自らの基準で誹謗(ひぼう)中傷性が高いなどと判断し、告発者捜しに動いたことが、まず間違いだった」と話した。

 前知事が3月の会見で告発文書を「うそ八百」と断じたことも、「『県としては事実ではないとの立場。調査後内容を発表する』としてまず第三者に調査させ、結果として事実無根なら処分し、名誉毀損(きそん)として訴えればよかった話だ」と述べた。

 男性は「前知事は県政を混乱させた道義的責任がある。忸怩(じくじ)たる思いがあろうと、政治家は責任をとる立場の人。新知事には、誠実で意思決定プロセスが分かりやすい方を望みます」と語った。

 兵庫県内の高校で社会科教員として働く男性(45)は、百条委での前知事の説明は「丁寧に答えている印象だった」。その一方、中身が伴わず自分を守るような発言もあったため、「本心が分からない」と話す。

 そもそも選挙とは、政策の中…

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