K-POP界で「最多」といわれる24人組のガールズグループ「tripleS(トリプルエス)」。孤独や不安といった青春の「暗さ」を歌う独自の世界観が人気を呼んでいる。

 メンバーのうちの8人が、ユニットをつくり「tripleS ∞!(トリプルエスハッチ!)」として、日本デビュー曲「アンタイトル」を昨年11月に発表した。来日したメンバーにアイドルにかける思いなどを話してもらった。

 昨年5月にリリースされた「Girls Never Die」は、少女たちが墓地に集まったり、廃虚のようなビルで共同生活をしたりするディストピア風のミュージックビデオも話題になり、ヒット。昨年末、ソウル市内の女子大学で、共学化に反対する学生たちが抗議活動を行った際、同曲を繰り返し流したことも話題になった。

孤独、不安、嫉妬 青春の暗さを代弁できたら

 ――昨年5月にリリースされた「Girls Never Die」は、「私はだんだん忘れられていくんだろうな」「かっこ悪い私が嫌い」といった歌詞など、青春の「闇」の側面を描いたと話題を呼びました。

 マユ「韓国には、ファンの方々の等身大の思いに寄り添う曲が多いように思います。でも、日本ではそういう歌がアイドルの曲には少ないですよね。私たちの世界観を失わないまま日本に持ってきて、日本でも広げていけたらいいなと思っています」

 ――日本デビュー曲「アンタイトル」も、孤独や不安、嫉妬など、やはり青春の暗さに光を当てています。共感するところはありますか。

 ユヨン「『アンタイトル』のミュージックビデオでは、私が学校で進路希望調査書を書こうとして悩み、紙をぐちゃぐちゃにしてしまう場面が出てきますが、実際に韓国の学校では年に1回、将来の希望について書くことになっています。そうした時にみんなが感じる悩みや心配を、私たちが代弁することで、見る人の心を楽にできるのではないかと思います」

数百回のオーディション うまくいかなくても頑張ってきた子の集まり

 ――ファンの反応は…

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