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ハローワーク門真内には、船井電機の元従業員らに向けた貼り紙があった=2024年11月11日午前11時1分、大阪府門真市、野口陽撮影

 船井電機の破産手続き開始決定から1カ月が過ぎた。解雇を言い渡された元社員らは、生活を立て直すための転職活動を進めている。一部の経営陣によって破産手続きの開始決定の取り消しを目指す動きもあるが、元社員らには戸惑いが広がっている。

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 ある元社員の男性は、10月24日、社内で大勢の同僚とともに解雇を告げられた。経営状況がよくないことは分かっていたため、冷静に受け止めた。

 現在は転職に向けた面接が順調に進んでいる。おなじ製造業へ転職するつもりだ。焦らずに進めている。「次は定年まで勤め上げたいです」と話す。

 今になって思い出すのは2021年、前社長の上田智一氏率いる出版社に船井電機が買収されて間もないころの出来事だ。

 「社員の雇用は3年間守る」。上田氏からの文書が回ってきて、そう書かれていた。

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