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「あんな会社と一緒になって、大丈夫なのか」
ホンダと日産自動車による経営統合協議が昨年12月23日に公表されると、ホンダの社員やOBが、そんな声を上げた。
独立主義を貫いてきたホンダにとって、本格的な経営統合は初めてのこと。ましてや、相手は業績悪化に苦しむライバル。祖業であり、世界首位を誇る二輪車の部門からは、「我々の研究資金が減ってしまうのではないか」と、不安視する意見も聞かれた。
暴れ馬――。社内では、日産との経営統合へと突き進む社長の三部敏宏をこう呼ぶ人もいた。
「いずれ2強の戦いになる」
だが、三部本人はと言えば…