台湾東部沖を震源とする最大震度6強を観測した地震から3日で1カ月が経つ。被害が大きかった東部の花蓮県では主要産業の観光が大きな打撃を受けたが、余震が続き復興はほとんど進んでいない。
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4月30日、花蓮県を代表する景勝地、太魯閣(タロコ)渓谷の入り口付近では、時々地元住民が使う路線バスが通るものの、行き交う車の姿はほとんどみられなかった。渓谷の奥に目を移すと、道をふさいだままの土砂や岩石がみえた。
渓谷内では地震で落石が相次ぎ、一時700人以上が取り残された。景勝地のエリアで旅行客ら11人が亡くなり、シンガポール籍の2人が行方不明のままだ。
「元のように戻るとは保証できない」
「今日も落石があった」。渓…