それぞれの最終楽章 認知症の家族をみとる(6)
スウェーデン福祉研究者 藤原瑠美さん
若年性の「レビー小体型認知症」であることを著書などで公表している樋口直美さんが東京都大田区のわが家を訪れ、夫と私の3人でコーヒーを楽しんだのは2015年5月だった。
樋口さんと初めて会ったのはその6週間前、NPO法人「健康と病いの語りディペックス・ジャパン」が会員親善のために催したボウリング大会。隣のレーンだったこともあり、すぐに打ち解け、終わってからお茶をした。私が「今日はパーキンソンの夫に留守番を頼んできた」と話すと、彼女は自分がレビー小体型認知症で、自ら執筆した初めての本がもうすぐ出版されると語った。
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さらに、彼女はかつて医者にうつ病と誤診され、処方された薬を飲むと調子が悪くなるなど、長い間、苦しんだことも明かした。そうした体験に基づき、この病気の特徴を教えてくれた。
①アルツハイマ―のように記…