ワークショップで、住民たちが高蔵寺ニュータウンの思い出の言葉を探している=春日井製菓提供

 お菓子をかすがいに、街づくりの仲間をつくる。日本三大ニュータウンの一つとされる「高蔵寺ニュータウン」(愛知県春日井市)を舞台に、「団地味ラムネプロジェクト」と銘打った取り組みが始動した。コラボをするUR都市機構中部支社(名古屋市中区)と春日井製菓(同市西区)は、どんな街をめざしているのだろう。

 「お菓子をきっかけに、世代を超えて仲間をつくる」

 全国に1421カ所の団地を持つ世界最大級の〝大家さん〟と、「グリーン豆」で知られる地元の老舗菓子メーカーが進める街づくりのねらいを、UR中部支社の池本誠一さんと、春日井製菓の原智彦さんはこう話す。

 1960年代から入居が進み、現在は4万人が暮らす高蔵寺ニュータウン。時代とともに住民のつながりが薄れていく中、地域づくりの活動はこれまでもあった。一方で、いかに若い人や子育て世代に参加してもらうかが課題だった。そこで、お菓子を求心力にしてコミュニティーを活性化し、災害が起きたときには支えあう関係を築ければ、という期待を込めて始まったのがこのプロジェクトだ。

 第1弾は「高蔵寺ニュータウ…

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