大阪・ミナミのグリコ看板の下のエリアは「グリ下」と呼ばれ、少年少女らが集まる=2023年4月、大阪市中央区、田添聖史撮影

 大阪・ミナミのグリコ看板下のエリア「グリ下」に出入りする家出少女を買春したなどとして、大阪府警は大阪市浪速区の学用品販売業、柴田隆行容疑者(44)=別の少女に対する不同意性交罪で起訴=を児童買春・児童ポルノ禁止法違反の疑いで追送検した。柴田容疑者は黙秘しているという。捜査関係者が明らかにした。

 捜査関係者によると、柴田容疑者は昨年11月、大阪府内の少女(当時16)に現金2万円を渡し、自身が所有する浪速区の雑居ビル内で性交し、今年8月には、この少女のわいせつな姿が映った動画が記録されたSDカードを所持した疑いがある。

 動画では、少女は柴田容疑者が経営する学用品店で取り扱っている府立高校の女子用の制服を着ており、府警の聴取に対し「性交時に(柴田容疑者に)着させられた」などと説明したという。

ビルには他にも少女6人が

 府警は起訴を求める「厳重処分」の意見を付けて、今月10日付で追送検した。

 この少女を同じ雑居ビルに住まわせるなどして不特定の客に売春させていたとして、今月9日には柴田容疑者の知人で無職の宇都宮志彦(ゆきひこ)被告(29)が売春防止法違反罪(管理売春)で起訴された。

 ビルには他に6人の少女が出入りしていたことが確認され、府警は全員を保護したという。(高井里佳子、小島弘之)

共有
Exit mobile version