パレスチナ自治区ガザの保健省は12日、イスラエル軍の攻撃による死者が3万5千人を超えたと発表しました。同軍はガザの最南部ラファに加えて北部ジャバリヤでも地上作戦を展開し、さらに犠牲が拡大するおそれが強まっています。
こうした動きに対し、ブリンケン米国務長官は同日、「イスラエルは国際人道法に即した行動をとっていない」と出演した米報道番組で批判。エジプト政府も同日、南アフリカが昨年末にガザでのイスラエルの軍事作戦の停止などを求めて国際司法裁判所(ICJ)に起こした訴訟に参加する意向を表明しました。
イスラエル・パレスチナ問題をめぐる動きを時系列でお伝えします。
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■■■2024年5月13日(日本時間)の動き■■■
イスラエル国防相、米国務長官と電話協議
イスラエルのガラント国防相は12日、米国のブリンケン国務長官と電話で協議した。イスラエル政府によると、パレスチナ自治区ガザ最南部ラファでの「精密な作戦」などについて議論したとしている。米側の発表によると、ブリンケン氏はラファでの大規模な地上作戦に反対する考えを改めて表明したという。
イスラエル政府の発表によると、ガラント氏は電話協議で、人質の解放やハマスの壊滅に向け、ガザでの作戦を続ける考えも強調した。
一方、米国務省の発表によると、ブリンケン氏はガザの民間人と人道支援関係者を保護する必要性を訴えた。人道支援が確実にガザに入るようにすることなどもガラント氏に要請したという。
ガザでの民間人被害に絡み、ブリンケン氏は12日、複数の米テレビに出演して「イスラエルは国際人道法に合致しない行動を取った」と述べるなど、同国への批判的な姿勢を強めている。
「医療システムが数時間で崩壊」 ガザ保健省
パレスチナ自治区のガザ保健…