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【動画】日本語専用教室、キーウに再び 校舎に響く「さくらさくら」企業が100万円寄付=藤原伸雄撮影
ウクライナにある「キーウ第1東洋言語学校」に、日本語専用の教室が再び設けられた。日本の民間企業が100万円を寄付した。2022年2月に校舎が火災にあったが、直後にロシアによる全面侵攻が始まったため、予算がつかずに修復が遅れていた。
- 戦時下の国から届くハチミツ 甘くない現実、それでも未来のため
現地では5日に記念式典があり、日本の大使館員や日本貿易振興機構(ジェトロ)の職員らが招かれた。児童・生徒からは日本語で「ありがとうございます」と伝えられたほか、「さくらさくら」が歌われた。
この学校は1936年に設立され、6~18歳の計1100人が学ぶ。日本語の履修者は103人。日本語の授業用の教室は3年近く使えなくなっていたが、現地を視察した日本の貿易会社(社名は希望により非公表)が寄付し、スクリーンやプリンター、机や椅子といった備品の調達にこぎつけた。
けん玉や日本の風景画、ひらがな表が飾られた教室ではさっそく、日本語を学ぶ子どもたちの姿が見られた。オクサナ・プロスクラ校長は「日本語を学ぶことは、戦後や災害後に復興してきた日本のレジリエンス(回復力)を学ぶことでもあります。また、ウクライナ支援を続けてくれる国について知る意義もあります」と語った。
アリーナ・パシチュニックさん(17)は、23年2~3月に福岡県那珂川市に1カ月間滞在した。「日本の人びとのおもてなし、ラーメンやすし、すべてにとりこになった」と振り返り、「戦時下で外国語を学ぶことは、支援を求めたり、真実を伝えたりすることにとても役に立ちます」と語った。