小学校時代について語る「こうのとりのゆりかご」の当事者、宮津航一さん=2024年7月6日午後4時52分、東京都千代田区の法政大学市ケ谷キャンパス、宮坂麻子撮影

 匿名でも赤ちゃんを託せる慈恵病院(熊本市)の「こうのとりのゆりかご」の元看護部長と、預けられた当事者らを招き、「みんなで子どもを育てる社会」について考えるシンポジウムが7月、法政大学教職課程センターの主催で開かれた。

 登壇したのは、元慈恵病院看護部長の田尻由貴子さんと、当事者で大学3年生の宮津航一さんら。

 田尻さんは、預けられた赤ちゃんを育ててきた経験を語り、予期せぬ妊娠をした場合も「妊娠中から相談できる人が近くにいることがとても重要です」などと呼びかけた。

 宮津さんは、亡くなった生みの母の墓参りをした時のことや、学校生活や受験時の思い、「子どもが出自を知る権利」などについて話した。

■「生まれた時の様子」想像で…

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