欧州連合(EU)の行政を担う欧州委員会は16日、フェイスブック(FB)やインスタグラムを運営する米メタに対し、EUのデジタルサービス法(DSA)違反の疑いで調査を始めたと発表した。依存性など、未成年の精神や身体に及ぶリスクへの対策が不十分だと判断した。
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2022年に発効したDSAは、プラットフォーマーなどの巨大IT企業に、利用者の保護などを義務づけている。
欧州委は、メタが昨年9月に提出したリスク評価についての報告書を分析した結果、利用者が「おすすめ」をたどり続けると、好みに合わせて、表示される動画が狭められ依存的になる「ウサギの穴現象」を起こす可能性があると指摘。特に未成年は「精神的にも未熟で、こうしたリスクに対応できない可能性がある」と強調した。
メタは、FBなどのアカウントを開設できる年齢を13歳以上に設定しているが、欧州委は、開設時に行われる年齢確認についても、その有効性を疑問視した。
欧州委は今後、メタ側に事情…