全日本吹奏楽コンクール(全日本吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)の高校の部が20日、宇都宮市文化会館であり、東海大高輪台は3年連続となる金賞を受賞しました。顧問の先生が部員たちに伝えたことは――。表彰式後の「ラストミーティング」を取材しました。

  • 直前のパート変更、それでも立ちたかった全日本の舞台 東海大高輪台

 保護者らに大きな拍手で迎えられ、満面の笑みで記念撮影を終えた部員たちに、顧問の畠田貴生教諭が語りかけた。

表彰式を終え、畠田教諭の話を聞く東海大高輪台の部員たち=2024年10月20日午後7時41分、宇都宮市文化会館、石川瀬里撮影

 「僕はもう金だと思っていた。これで金じゃないなら、何がダメなんだ、と。ふだんなら、誰かに『演奏、大丈夫だった?』『本当のこと言って!』と詰め寄っていた。こんなに心穏やかに結果を待てたのは、初めて」。部員たちからは大きな笑い声が上がった。

「みんなもわかっていると思うけど」

 笑い声がおさまると、畠田教…

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